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12月号表紙

月刊きょうされんTOMO【2018年12月号】特集「ともに生きる ともに創る~夢ある未来へ京都から~ 第41回全国大会in京都」

【第9次海外研修・ドイツ】第2班(帰国の報告)

ドイツ研修第216名は、ベルリンとフランクフルトを拠点にした8日間の研修を終了し、全員無事に帰国しました。
今回の第2班の研修では、第1班での成果をより深めるという任務をいただきました。また、第2班では、藤井克徳専務理や利用者部会の林優子部会長も参加をしていたので、ドイツでのバリアフリーや合理的配慮の一部を実体験できました。
ドイツは、都市部の交通機関は車イスや自転車もそのまま乗り込めるほどバリアフリーが進んでましたが、半面設備も古く段差のあるホテルや観光地も残り、林さんも大変苦労していました。歩行者の信号機も場所によっては10秒以内で突然赤になるので、横断を大変急かされました。
一方、ドイツの人たちは、みなさんとても優しくていねいで、気持ち良く研修にのぞめました。

さて、今回の研修の大きなねらいは、障害の重い人たちも含め、ドイツの作業所にかかわる制度面・実践面の実態把握と、戦争中にドイツで実際に行われた障害者の大量大虐殺(T4作戦)の検証でした。
ドイツでは、法律で利用者(ドイツでは主に“従業員”と呼称)で構成する作業所委員会の設置が定められており、障害者自身が作業所の運営にも参加していました。全ドイツ作業所委員会のメンバーとも懇談し、とても元気で発信力のある当事者のみなさんと交流できました。州が援助する大きな作業所でも、結構重度の人が療育的なとりくみをされてました。ただし、保護雇用が安定していることもあり、一般雇用を希望しない人も多くいて、権利条約が求める一般労働市場への障害者の参加には課題も見え、考えさせられました。
そして、T4作戦の殺人現場の1つのハダマーの記念館では、実際の殺人現場の地下室や、遺体が大量に埋められた墓地を見学し、声も出ない程の哀しみと怒りが込み上げてきました。
墓地の前の記念碑には「人間よ人間を敬いなさい」と刻まれてました。優生思想の行き着く先が、歴史に無惨に残っていました。
しかし、ドイツでは戦争中に全盲のオットー・ヴァイトさんが、身を徹して多くのユダヤ人の障害者を救った歴史的事実もありましたし、現代でも負の遺産に対して国として向き合い、随所に記録を残して、学生への教育もしっかり行なっています。
それでも、最近は優生思想的な動きも出始めているとのことです。日本でも相模原事件もあり、この研修が決して知識を深めるだけでなく、優生思想や戦争に反対する運動の起点にもしていきたいと思いました。

今回の研修においては、参加者を事業所から気持ち良く送り出した仲間や職員のみなさんにも大変お世話になりました。心から感謝します。
そして、研修参加者の団結と情熱と英知、少しばかりの恥をかいての行動力を称え、今後の活躍にエールを送りたいと思います。

さつき福祉会(大阪) 伊藤成康

 ■写真
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第2班 最終日
第2班 6日目

第2班 5日目
 
第2班 4日目
第2班 3日目
第2班 2日目
第2班 1日目

 

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